私ども梅組合は、天城連山を正面に見据え一望する、伊豆月ヶ瀬の地に昭和44年、1,500本の梅の木を植栽しスタートしました。昭和52年には梅シロップの生産を開始しその後、梅干、梅ジャム、柚子ジャムの生産販売を開始現在に至っております。今私達は商品の販売だけでなく、梅まつり、朝市、調理実習体験等を通し、都市住民との交流や憩いの場を提供することにより、地域の皆様と一緒に活動し、地域と共に発展して行くことを目指して活動しております。
昭和44年に国、県の農業構造改善事業として、山間地でも栽培可能な梅とわさびを生産販売しようと「天城湯ヶ島町わさび梅生産組合」が設立されました。これが現在の伊豆月ヶ瀬梅組合の前身です。
その後、わさびの栽培は中止され、梅の栽培に特化することになりましたが、当初は自然との闘いに加え、資金調達等幾多の苦難に遭遇いたしました。しかし先輩組合員の努力によりこの難関を乗り越え、現在は経営的にも安定する状態になることができました。
私たち組合の事業を支えるのは、生梅の販売及び「梅シロップ」 「梅干」 「梅ジャム」などの加工品の販売ですが、加工品については、添加物を加えない昔ながらの製法によるこだわりを売り物にしております。
更に、生産梅林として維持してきた梅林を、単なる梅の栽培の場として捉えず、花を愛でる地元の一大観光拠点に育て上げようと「伊豆一番の梅公園づくり」という新たな夢の実現に向けて挑戦を始めました。
その後、この計画が行政当局の目に留まり、県営中山間地域総合整備事業として、国道から梅林に至る道路の拡幅、大型車両用の駐車場の造成が完成し、公園管理棟の「梅びとの丘」がまた、更には国道沿いに地域活性化の拠点としての活性化施設「梅びとの郷」も完成し、梅の里月ヶ瀬の環境整備が整いました。
私どもはこのハード面での整備を次の飛躍のチャンスと捉え、組合の経営的な発展のみならず、地域の活性化の推進に中心的な役割を果たすことの出来るよう日々努力して行きたいと考えております。